ひとり暮らし先生

ひとり暮らし歴がやたらと長くなってしまい、無駄に生活のノウハウだけが積み上がってしましました!

わたし上海すきアルヨ

上海ってどんな街だろう

旅の予定が決まってから

その街のことを想像するのは楽しい

 

 上海

まず声に出して読んでみる

「しゃんはい」

音の響きが音楽のように気持ちいい

 

「しゃん」と滑るように始まり

「はい」と静かにしっかり終わる

 

異国情緒ある港町

長い汽笛の音が響く

洋装の中国美少女が微笑んでいる

そんな文字に見えてきた

 

4月になったばかりの頃

私は期待を胸に上海の地を踏んだ。

私の住む街からわずか1時間少々のフライトで到着する。

 

空港から地下鉄に乗り中心部へ

いきなり近代的で先進的なプラスチックなサイバー都市が広がる。

 

私の想像したロマンチックな異国情緒を返してくれという気分

街の中は静かであった

それは車、バイクなどの乗り物が電動化されているからだ。

驚くことに荷物山積みの古びた大八車でさえ電動化されているのだ。

商店では人々は現金を持たず

店頭のQRコードスマホで読み取り支払いを済ませている。

現金を使う外国人の私はすっかり時代遅れの田舎者になってしまった。

 

飛行機に乗って上海に来たと思ったが

あれは未来にタイムスリップする乗り物だったのかもしれない。

 

数泊の後、市街地の少し南のエリアに移動した。

地下鉄「老西門」から「小南門」のあたりだ

なんだここは

いったいどういうことだ!

そこは築100年というレンガ及びコンクリート建築の長屋が広がる

迷路のような街

沢山の子供が走りまわり、おじさんは路上で麻雀をくり広げ笑っている

野良犬を足で蹴飛ばすように可愛がり、野良猫は上へ下へと鬼ごっこをしている。

小さな看板も無い商店が並び、皆元気に肉まんを頬張っている。

家々の窓からは物干し竿に派手なパンツ、ブラが連なる

完全に時代をさかのぼってしまったかのような空間

人間と人間が生活する音に溢れた騒々しい街

綺麗に整理整頓される前の街を歩いていると

気持ちが楽になっていく

「もっと適当に暮らしてもいいぞ」と言ってもらっているようだ

家の中をのぞく少女

 

こんな街が日本海を渡って1時間ほどのところにあって

今も

この瞬間も人々が暮らしていると思うと愛しい

 上海の小さな食堂で食べた麺。

麺の量は並盛りでもざっと日本の倍はあった

そう主食をモリモリ食べていい

糖質制限なんて知らん!という感じも好きだった

 

 上海の足もと

 

1週間のタイムスリップ旅行だった

未来と過去を同時に味わえる街

 

想像していた上海とは良い意味で違った

あれから中国が身近に感じられるようになったと思う

洋装の美少女イメージは無くなったが

隣のクラスの元気のいい娘みたいになった

丸顔小柄の猫の多い街

 

上海をきっかけに

他の都市も見て見たくなった

 中国は広いので全部はなかなか行けないと思うけど

また必ず行きたい

そういう旅行になりました。

 

 

中国人観光客は自撮り大好き

私もならってしてみました

前髪を目にかけるとギターロックのアー写風になるなと思いました

 

おわり